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Rattleback

これがパズルという部類として語られているのを見た事がないですが、 「wit」というカテゴリーに属しますので紹介します。 正式名称不明でしたので「Spinback」と呼んでおりましたが、 どうやら「RattleBack」というのが本名(?)のようです。

船底の様な形をしてますので船底を下にしてテーブルに置き、右回りに回転 させます。しばらくすると回転がだんだん遅くなり、船の前後方向に揺りかごみたく 大きく揺れ始め、ついには左回りに回転し始めます。 逆に左回りに回し始めても何も起こりません。しばらく回って止まるだけです。 つまり右回りが嫌いで、左回りが好きだということです。 ゆくゆくはぜひムービーで見てもらいたいほど不思議な動きをします。

回転方向が逆になるのは物理法則に反するように思えますが、 右回転のエネルギーから揺れの振動エネルギーになりそして左回転のエネルギーへと 見事に移行しているようです。 船底部分をよく見るとわずかにねじれていて、説明しづらいですが プロペラのようなねじれがあります。このひねり方向を逆に削れば右回り好きに もできると思います。

Rattleとは「がたがた音を立てる」という意味で、 たしかに回転運動から振動運動に移行した時「ガタガタ」となりますね。 またRattleには「混乱させる」という意味もあり、 この意味も見事にかかってると思えます。

大阪の「双子ビル」1階のショップで買ったものですが、 たしか解説書にはアメリカ「NASA」が開発したとかしないとか書いてあったように 記憶しています。それを聞くと、いかに凄いものなのかが分かってきたでしょう。

しかし分からないのは、「NASA」はこれを使って宇宙で何がしたかったのだろうかという事です。



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