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貯金箱

この作者は「からくり安兵衛」という名で箱根組木界の革命児的存在の人です。伝統的な組木のデザイン、 機構を使わず、全く新しいシンプルな開け方の箱をたくさん発明されてるようです。 私の持ってる 「ノーヒント」 は彼の手で作られたものじゃなかったが、この貯金箱は彼自身の手で作られた純正です。

1992年頃に六本木の「プレイシングス」というパズル屋で出会って、彼の作品の中で 比較的安かったので購入した(できた)ものです。たしか\6,000-払ったと思います。 不幸にもその店主が私に開け方をしゃべってしまったので、考える楽しみを奪われてしまいましたが、 開け方を聞いて「なるほど!」と思ったから買ったわけでもあるのです。 これはいつもパズルを買う時のジレンマなのですが、答えを知っていて買うのはばからしいし、 知らずに買うのは勇気がいります。つまらない物かも知れないからです。

その店主によると、イギリスの富豪がこの箱を買って帰ったがギブアップして開け方を 聞いてきたそうだ。「お金いっぱいもってるのにネ」

ともかくこいつの開け方は「貯金箱」であるということを考えれば分かると思います。



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