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NoHint

これは 「究極のパズル」 に紹介されてたのが出会いで、知ってから10年後に 購入した(できるようになった)、このギャラリー中最も高価なパズルです。 パズルというか「箱根組木」または「秘密箱」なんですが、普通の何回かスライドを繰り返して 開けるタイプとは全く別もんです。お弁当箱のようにふたがあってそれは普通に開けられるのだが、 その中の板をはずすのが目的(写真2)。

No Hint(写真2)

開け方はいたって簡単なある事をすればいいだけなので、 知ってる人は1秒で開けられるが、思いつかない人には一生開けられないので恐ろしい。 名前が示すようにとにかくノーヒントなので、ひらめきだけで「もしかしてこうすれば、、、」 と思うものをやっていくしかないようです。

作者は「からくり安兵衛」という名で箱根組木界の革命児的存在の人です。伝統的な組木のデザイン、 機構を使わず、全く新しいシンプルな開け方の箱をたくさん発明されてるようです。 「貯金箱」 をはじめいくつかの作品を知っている私は、そのポリシーが分かっているので、 幸運にも1時間ぐらいでこの箱を開ける事ができました。

この手のパズルはすべて手作りのため、数も少なく高価になってしまうのですが、 1992年頃に六本木の「プレイシングス」 というパズル屋で\12,000-ぐらいだったと記憶しています。 その時はちょっと手が出なかったのですが、いざ買ってやろうと決心した時にはその店が なくなっており、1999年秋葉原の露店でやっと見つけました。 私の持っているのは、安兵衛さんから権利を買ったアメリカ人が台湾で作らせている物なので、 少しは安いらしいですが、それでも\12,000-払いました。今は安兵衛さん自身の手づくりなら \40,000以上はするらしいです。



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